ぱすてるからっとの未来展望 ( 2019年 )

◆ 劇団ぱすてるからっと は、公演レベルの底上げを図ります。

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 どーも、演出の僕です。
少しばかり長いですが、お時間あれば是非、僕の考えを聞いてください。

 令和元年を迎えようとしている平成最後に、この文章を書いています。
時代は常に変化していて、考えも変わっていく。
まだまだ若手な僕らでも、やはり一年ずつ歳をとり、知識と経験を蓄えます。

つい先日の公演で、キャストとこんな話になりました。
「このメンバー、懐かしくない!?」
そのキャストたちは、
約5年前くらいに僕が“出演”をしていた頃に同じ舞台に立った役者で、
時を経て今度は“演出”という立場になった僕が、ぱすてるにキャスティングした子たちだったのです。
その頃の僕たちは、小劇場にお客様を呼ぶのも精一杯で、ファンと呼ばれる方もいませんでした。

それが約5年経った今。
一人は、1300人収容の会場にたった一人で立ちパフォーマンスすることが決定していたり、
一人は、大人気グループの所属になってテレビに取り上げられていたり、
一人は、ある雑誌のコンテストでグランプリを取っていたり、
そして僕は、自分の劇団を立ち上げ、大劇場での公演が決定している訳です。

久々に揃ったこのメンバーで記念写真を撮りながら、自分たちの“変化”に気付きました。

お客様やキャストが満足を得るものはなんだろう?
毎回公演を行うたびに、こんなことを考え、新しいことを常に求めてきました。
お客様やキャストは、もっと大きなステージを観たい、立ちたいと変化していき、
そして僕は、もっと大きなステージを観せたい、立たせたいと変化していきました。
ここで満足してはいけない。それじゃあ面白くない。
僕らは、常に“変化”を求め続けなければなりません。
ここまでの数年の道のりは、きっと間違いではなかったから。更に進みたいのです。

ここで、2019年は「公演レベルの底上げ」を目標に掲げました。

今までは、年3回の小劇場公演と、年1回の中劇場公演がベースにありました。
これからの目標を、年3回の中劇場公演と、年1回の大劇場公演に底上げしたいのです。


少しずつ。少しずつ。
一方で、この考えもあります。
無理に突っ走ること全てが正解ではない、という俯瞰的な目は持っておきたいと思っています。
突っ走って転んだら、それは会社・団体としては成功ではないと考えているからです。
今までの質を保ちながら、出来る限りでの、少しずつ。少しずつ。

本当にありがたいことに、ぱすてるを応援して下さるお客様も多くなってきました。
お客様から、あるいは劇場さん、そしてスタッフさんから、
「ぱすてるは、次どこを目指すんですか?」
と、不思議とこの言葉を何度も何度も聞かれました。

大劇場で公演をする、ということが、
僕だけでなく、
お客様やスタッフさんの中でも一つの目標になっていたんだな、と感じることが出来たのです。
とてもとても嬉しかった。
ぱすてるの成長を、一緒に見守り続けて下さっていた方がこんなにもいたのです。

でもね、この言葉に急かされることなく、少しずつ成長していきますよ、
というのが、この問いに対する僕の答えです。

お客様には、少しずつではありますが、
これからのぱすてるからっとの“変化”を、見守ってくださると嬉しいです。
キャストには、少しずつではありますが、
大きい舞台に出させてあげられるよう引っ張ってあげますから、一緒についてきて頂けると嬉しいです。
ぱすてるからっとは少しずつ、皆様の手で塗り重ねて、色濃くなっていきます。

常に“クリエイティブで新しいこと”をモットーに。

創設時から変わらぬこの理念を胸に、
これからも、お客様に「新しい!」と思っていただける舞台を造ります。
もし少しでもいいなと思っていただけたら、
是非是非劇場へお越しくださいませ。
僕自身、劇団一同、スタッフ一同、そしてキャスト一同で、心よりお待ちしております。
お客様へ。心からの、ありがとう。


新作公演の続報は劇団ぱすてるからっとホームページ及び公式Twitterで発表しております。
末永く応援宜しくお願い致します。





   劇団ぱすてるからっと 佐藤颯




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